◎本日(15日)10時より3階ホールにて年少・年中・年長組の園児が人形劇を鑑賞しました。
◎演じるのは昨年と同じ「人形劇団やまいも」のみなさんです。
◎最初は「ふしぎなはこ」です。
◎箱が割れると赤ちゃん、お母さん、お父さん、おじいちゃんと次から次への顔が変わっていきます。
◎でも、前の人と後の人の顔が1箇所だけ同じところがあります。
◎「それはどこでしょうか?」
◎人形劇の前にお経を唱えて体を動かしてみましょう。
◎このお経、3回繰り返しますが、だんだん速くなっていきます。
◎それでは人形劇「さんまいのおふだ」の始まりです。
◎山奥にお寺がありました。
◎寺には和尚様、それとやんちゃで食いしんぼうの小僧さんがいました。
◎和尚様「これ、小僧や。わしはこれから出かける。帰ってくるまで柿を食べずにがまんじゃ」
◎ところが小僧さんは和尚さんの言うことをききません。
◎むしゃむしゃ。もぐもぐ。
◎帰ってきた和尚さんは柿の数が少なくなっていることに気づきます。
◎和尚様「柿をとって食べたな」
◎小僧さん「いいえ。食べていません」
◎和尚様「うそをつくようなら、寺を出て行きなさい」
◎小僧さんは真っ暗闇の中をあてどなく歩きます。
◎家が見えました。
◎「ひと晩、泊めてください」
◎家から出てきたたのは、やまんば。
◎やまんばは嫌がる小僧さんを無理矢理家の中へ。
◎やまんば「何も食べない? なら、もうおやすみ。(心の声:眠っている間に小僧を食べてやるう)」
◎やまんば「ほれほれ、眠れ眠れ」
◎怖くて思わず小僧さんは布団から飛びだしますが。
◎また布団に押し込められてしまいます。
◎小僧さん「おしっこがもれそうです。うんちが出そうです。布団でもらすのは嫌ですう」
◎小僧さんは体を紐で結ばれて便所へ。
◎小僧さん「便所の神さま、助けて。私が逃げる間に代わりに返事をしていて」
◎やまんば「しょうべんはまだかい? うんちはまだかい? なんだか変だねえ」
◎やまんばが紐を引くと、便所の神さまが出てきました。
◎やまんば「誰だい、あんたは?」
◎便所の神さま「わしゃ、便所の神さまじゃ」
◎やまんば「きいーっ!」と便所の神さまを追い出し、すぐさま小僧さんを追いかけます。
◎やまんばの速いこと速いこと、あっという間に追いつきそうになります。
◎小僧さん「和尚さんがくださった3枚のお札の1枚を使うぞ。大きな川になれ」
◎小僧さんとやまんばの間に大きな川ができました。
◎やまんばは川を渡ることができません。
◎やまんば「ええい。こんな川の水、飲み干してくれるわ。ごくごくごく」
◎また追いつかれそうになると「2枚目のお札だ。大きな山になれ」
◎小僧さんとやまんばの間に大きな山が現れました。
◎やまんば「ええい。こんな山、すぐに登ってみせるわ」
◎また追いつかれそうになると「最後のお札だ。火になれ」
◎やまんば「ええい。こんな火、団扇であおいで消してみせるわ」
◎小僧さんはお寺に戻ることができました。
◎小僧さん「和尚様、起きてください。やまんばに追われています」
◎和尚様「寺の中で隠れてなさい」
◎やまんばが寺の前まで来ました。
◎和尚様「わしと化け比べをしようじゃないか。どちらの方が大きなものになれるかの」
◎やまんばが化けたのは大きな大きな大入道でした。
◎やまんば「どうじゃ。わしの勝ちに決まってる」
◎和尚様「それではどちらの方が小さいものになれるかの」
◎やまんばが化けたのは小さな豆粒でした。
◎和尚様「おお、小さい。それではいただきます。ごっくん。なむあみだぶつ」
◎和尚様「小僧よ、もううそをつくでないぞ。修業にはげめよ」
◎めぐみっ子たち「楽しかったです。ありがとうございました」
◎園長によれば「人形劇団やまいも」のみなさんは今朝大阪から来てくださり、この公演の後、また大阪にトンボ返りだそうです。